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今日はクリスマスイブ。
家族が、友達が、恋人が、カラフルなイルミネーションに彩られた街の中を行き
交っている。
誰もが皆、幸せそうな顔をして、今日という日を過ごすのだ。

----彼等を除いては。



「ご、ご、五右ェ門〜・・・・凍え死ぬ〜。」



いつもと変わらない恰好としている彼に、ルパンはガチガチと体を震わせながら
声を掛けた。
此処はクリスマスとは縁遠い、山の中。
轟々と唸る吹雪に見舞われ、前も後ろも分からない程、真っ白な世界に覆われて
いた。
コートを羽織い、完全防備をしていても、吹雪には勝てない。
付けていたカイロもとっくに効力を失せ、膝まで積もった雪の攻撃に体は凍えき
っていた。
「ルパン、歩くのだ、動かないと死ぬぞ。」
振り返った五右ェ門は、もう動けないと立ち止まるルパンの腕を引っ張りながら
強い口調で言い放つ。

「お前、なんで・・・そんな恰好して、いられる訳?」
「拙者に捕まれ、立ち止まるんじゃない。」

握られた手は暖かく、ルパンは少しでもこの寒さから逃れようと、五右ェ門の腕
にしがみ付く。
「あそこに小屋が見える、追っ手もこの吹雪で巻けただろう、あそこにしばらく
隠れるぞ。」
半分遭難仕掛かっている状態の中、五右ェ門に促されつつ、ルパンは小さく頷い
てゆっくりと歩き始めた。

この日、ルパン達は不二子に頼まれて宝を取りに来ていた。
運悪く追っ手に見つかり、激しい銃撃戦が始まってしまった。
次元が食い止めている間、裏山に逃げ込んだは良いが、そこは山の神が怒り狂っ
ているかの如く吹雪の中だったのだ。
何とか、見つけた小屋に入った二人は、雪から逃れるようにドアを閉めて、安堵
のため息を付いた。

「これでしばらくは大丈夫でござるな。」
隅に置いてあった薪を掴むと、五右ェ門は早速火を熾した。
丁度、炎が大きくなり暖を取れる状態になった頃、まだドアに背もたれて突っ立
っているルパンに気付き、「どうした、早くこっちへ来い」と声を掛ける。
だが、彼は笑みを浮かべ、そのままズルズルと床にへたれ込んでしまった。

「ルパン?」
「さ、さ、さ、寒い・・・もう動けねぇ。」

やれやれ仕方が無い、と五右ェ門は、彼の体を担ぐと火の傍で下ろした。
「くそぉ・・情け無ぇ・・・折角のクリスマスだってぇのに。」
ブツブツと言い始めるルパンに、「だから反対したであろう?」と言って、コー
トを彼の上に被せた。
「兎に角吹雪が止むまで、ここに居る方が安全でござる。」
五右ェ門は寝転んでいるルパンの横に座ると、彼の頭を膝に乗せた。

「さ・・・寒い。」

ポツリ、彼が呟いた。
確かに隙間風は冷たく、家の中で暖を取るのとは温度が違う。
だが、目の前には焚き火はあるし、ガタガタと震える程の寒さでは無い。
「まさか、お主・・・熱が・・・。」
きっとそうなのだろう、熱が出る前の予兆の寒気が、ルパンを襲っているのだ。

・・・まずい、こんな所で寝込んでしまわれたら、薪が無くなった後凍死するの
が落ちだ。

「・・・次元、大丈夫かな?」
「人の事よりも、己の心配をしろ。」

汗を滲ませている額を拭いながら、五右ェ門が言うとルパンは「だって、クリス
マスなのに。」と繰り返してくる。
「残念だが、拙者はクリスマスには興味ござらんぞ。」
五右ェ門の言葉に、ルパンは「ああ、そうね。」と素っ気無い態度を取り、その
身を縮込ませた。






ヒュウヒュウ・・・と、風が唸る度に、窓が揺れる。
一体何時になったら吹雪は止むのだろうか。
それで無くとも、薪が底を付きそうになっている状態の中、二人は少し焦り始め
ていた。

「ルパン、眠るな、眠るんじゃないぞ?」
ビタビタと頬を叩きながら、目を閉じようとしているルパンに声を掛ける。
「だ、だって・・・俺、もう駄目・・・。」
いつに無く弱音を吐く彼に、五右ェ門は困ったようにルパンを見つめ、「致し方
あるまい」と手を伸ばした。

「・・っ、ご・・五右ェ門っ、何すんだっ。」

突然、服を脱がされ始めたルパンは驚いたように声を荒げた。
「取り合えず、湿った服は脱げ。余計に熱が出る。」
淡々と服を脱がせてくるる五右ェ門に、ルパンは抵抗も出来ないまま裸にされて
しまった。
「さっ、寒いっ、寒いってぇのっ。」
床の上で蹲る彼に、五右ェ門は「だから、拙者が温めてやるのだ。」と言って、
自ら帯を外し始める。
それを見たルパンは、「テメッ!こんな状況下で俺を犯すつもりか!」と叫んだ 。
その言葉に、五右ェ門は呆れながら「純粋に体を温め合おうとしておるだけなの
に、何を不埒な。」と呟く。

「そのように考えるのならば、拙者は知らぬ。勝手に凍えておれ。」
「うわぁ、嘘だよ、嘘!温めてっ五右ェ門ちゃんっ。」

震えながらルパンは必死に五右ェ門にしがみ付く。
都合の良い彼に、五右ェ門は少しばかりムッときて、「仕方無い」と言って服を
脱ぐと、覆い被さるように彼の上に圧し掛かった。
「・・ごっ、五右ェ門ちゃん?」
素肌が密着している中、真顔で見つめられ、ルパンはドキンと胸を高鳴らせなが
ら問い掛ける。

「お主が、そう考えてしまったのであろう?」
「バッ、馬鹿っ!本気にすんなっ・・んんっ・・・。」

唇で口を塞ぐと、ルパンはジタバタと暴れ始める。
だが、舌で口を抉じ開け、ねっとりと絡めると徐々に抵抗は消えていった。
「んっ・・ふ・・っ・・。」
カッと熱くなる体、それでも尚、口の中での愛撫は止まらず、徐々にルパンの目
はトロンとなっていく。
「・・・どうだ?まだ寒気はするか?」
唇を離すと、心配そうに彼が声を掛けてきた。
すっかりその気になってしまったルパンは、小さく首を振り彼の背中に腕を回す。

「ご、五右ェ門・・・んっ。」
皮膚にキスを落とし、強く吸い上げていく度にその箇所が熱くなっていく。
柔らかな髪が胸に触れ、沿う様に体を舐めていくと、ルパンの唇から甘い声が漏
れた。
少しずつ温かくなっていくその指先に、自分の指を絡めて、五右ェ門は開いた足
に顔を埋めた。

「んっ・・・ぁ・・五右ェ・・っ。」

ピチャリ、と卑猥な音を立てながら、固くなっていくソレを口で含み、舌を転が
す。
敏感な箇所を舌で摩擦される度、ビクビクと体が動く。
「ぁ・・あっ・・やっ・・。」
寒気はとうに失せ、体中が熱を帯びていく感覚に囚われたルパンは、ブンブンと
首を振った。
「・・もっ、出る・・っ・・んぁあっ。」
吐き出された白い液体は、五右ェ門の口の中に収められ、ゴクリと飲み込んだ。
そして、愛しそうに顔を上げてきた彼に、ルパンは「馬鹿っ」と小さく叫ぶ。

「熱が出てきたな・・・。」
「っ、五右ェ門!もっ、止め・・っ。」

額に手を当て、その熱さを確認すると、五右ェ門は止める所か再び足を広げて指
を入れてきた。
「ここで眠られては困る。」
今、止めてしまえば、彼は眠ってしまうだろう。
五右ェ門は中に入れた指を出し入れしながら、「山を降りれるようになるまでの
辛抱だ。」と呟いた。

「馬鹿っ・・・そ、そんなの何時終わるか・・んんっ。」

グイッと指を曲げて、一箇所を刺激すると、途端にルパンは声を張り上げる。
執拗にそこを攻めると、嫌がっている本人とは裏腹に、またソレは大きくなって
いった。
「や・・らっ・・あ、ぁ・・っ。」
熱で意識が朦朧としながら、ルパンは全身を震わせて指先に力を入れた。
息を荒々しく吐き出し、ぼんやりとするルパンの表情を見ていると、胸が高鳴る 。
口から流れる涎を拭い、指の腹で強く摩擦をすると、彼は小さく息を呑み絶頂に
達した。
「・・ぁ・・あ、五右ェ門・・。」
うっすらと目に涙を浮かべ、圧し掛かってきた五右ェ門にしがみ付く。
そんなルパンを愛しそうに見つめ、五右ェ門は足を持ち上げると一気に中を突き
立てた。

「ぁああっ・・んっ!」

中に入って来たモノが力強く上下に動き、ルパンを翻弄させる。
フワフワとした感覚の中で、快楽が押し寄せ、ルパンは必死に五右ェ門から離れ
まいと足を絡めた。

「ルパンッ、力を抜け・・・っ。」
「そ・・んなっ・・無理っ・・あっ・・ああっ。」

何度もキスを繰り返しながら、力強い動きに飲み込まれていく。
舌を絡め合い、垂れた唾液を舐め取ると、五右ェ門は恍惚の表情を浮かべたルパ
ンを見つめ、フッと笑みを浮かべた。

「ぁ・・っ・・んあああぁっ!」

ドクンと、熱いものが中に解き放たれたと同時に、その衝撃でルパンもまた絶頂
へと達した。




もう、十分に体は温まった。
だから吹雪が止むまで、眠って良いと五右ェ門は自ら冷たい床の上に体を横たえ
、自分の上にルパンの体を乗せた。
折り重なる様に互いの体を温め合わせ、ゆっくりとした時間が流れていく。

「・・・暖ったけぇな、五右ェ門の体。」

ルパンがモゾモゾと体を動かしながら呟いた。
さっきまで凍えそうだったのに、とルパンは笑い、そしてその凛々しい顔をジッ
と見つめた。
「どうした?ルパン。」
視線に気付き、五右ェ門が目を開く。
するとルパンは顔を近づけて、キスをしてきた。
「・・・っ、ど、どうしたのだ?」
驚いた五右ェ門に、クスクスと笑い、「クリスマスプレゼント。」と呟く。

「拙者はクリスマスなんぞ・・・。」
「興味無いのは分かってらぁ。良いじゃねぇか、こういう時じゃねぇと俺からの
キスなんて貰えねぇんだから。」

熱のせいもあるかもしれない。
彼はいつもよりも妖しい笑みを浮かべて、五右ェ門にウインクをした。

「・・・ルパン。」

温かい手がルパンの頬に触れた。
もう一度、と言わんばかりに、互いの顔が近付いて、唇がスレスレの所まできた
時だった。


バタン!
ゴォオオオオ・・・。


突然、ドアが開いたかと思うと、嵐のような吹雪が中に入って来て、二人の体に
降りかかった。
そして誰かが入って来たかと思うと、「おい、ルパン、五右ェ門居るのか?」と
、聞きなれた声が聞こえてくる。
「じ、次元?ど、ドアッ、ドア閉めろ!」
フラフラとする体を起こし、ルパンが叫ぶ。
バタンと閉じられたドアの方向を見れば、確かに次元が立っていた。
「無事だったのか?良かった、良く此処が分かったな。」
ホッとした表情でルパンが彼に問い掛けるが、次元は二人の姿を見て怪訝そうな
色を隠せない。

「探知機でお前等の居場所を突き止めたんだ・・・それよりも、その姿は俺への
挑発か?」

次元の言葉に、五右ェ門は慌てるように首を振り「違うっ、これは体を温めてい
ただけだ!」と叫んだ。
「けっ、どうだか。」
そう言って、次元は持って来たリュックから毛布を取り出し投げつけると、「さ
っさとこれに包まれ」と言ってルパンを睨みつけた。
「次元〜、怒んなよ・・・。」
モソモソと毛布を被る彼の様子を見て、次元は「どうだか」と聞こえないように
小さく呟きながら近付いた。
大人しくしてろ、と次元は彼の体を掴まえると、五右ェ門の横に座り、二人の膝
の上に寝転ばせた。
「まったく、クリスマスイブだってぇのに、災難だな。ほら、五右ェ門も毛布。」

何かしら準備の良い次元に関心しながら、五右ェ門は「忝い」と受け取った。
「後は、スープもあるぜ。何しろお前等の居場所が山ん中だったからな、遭難で
もしてんじゃねぇかと思って車に積んでた荷物を適当に持って来たんだ。」
そう言って、次元はリュックの中から水を取り出すと、小さなヤカンに入れてお
湯を沸かし始めた。




「ルパン、どうだ?体、温ったか?」

出来上がったスープを口にしながら、五右ェ門が頷く。
スープを飲み終えた後、再び二人の膝の上に寝転がされたルパンは、五右ェ門の
問いかけに「うん」と頷いた。
だが、熱は下がっていない様子で、ルパンは汗を流しながらヘラヘラと笑ってい
る。
「あ・・そうだ、次元、次元。」
何か思い出したように、ルパンが手招きをする。
「どうした?」
顔を近づけると、突然ルパンは次元の顔を掴み、唇を重ねてきた。
「・・・っ、ルパン?」
熱で魘されてるのか、と次元は少し躊躇しながら、彼に問い掛ける。

「へへ、クリスマスプレゼント・・・。」
「馬鹿野郎、良いからお前は寝ろ。」

彼の言葉に驚き、額を抑えてね転がせると、次元はふと顔を上げた。
「・・・五右ェ門、お前もさっきルパンにされたな?」
クリスマスプレゼント、なんて言うくらいだ。
五右ェ門が横に居るのに、自分にだけ・・・な訳が無い。

「・・・うぬ、多分、こんな状況になってしまったので、悪いと思ったのだろう。」

「熱で魘されてるしな。」

ポンポンと、眠ってしまった彼の背中を叩いて、二人はクスリと笑みを浮かべた。

「まったく、冗談じゃねぇや。キス一つで今年のクリスマス済ませるつもりかよ。」


明日になれば、吹雪も止むだろう。
そしたらアジトに帰って、クリスマスの続きをしよう。
今日はまだイブだ。
明日がクリスマスの本番なのだから。

<終>







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