寒い夜は…
一緒に出掛けていた次元と散歩がてら夜の道を歩いて帰っていた
ふいに風が通り抜け、寒くて思わず身震いしていると
フワリ
突然、次元の匂いに包まれた
「ん?」
振り返り次元を見るとジャケットを掛けてくれていて
「……次元が風邪引いちまうだろ」
次元にジャケットを返そうとすると、更に次元の温もりが俺を包み込む
「俺は平気だ、こうやってお前の躰で温めて貰うから」
俺に頭からジャケットを被せて、抱きしめながら囁いてくる
「おっ、お前、言うことがいちいちキザなんだよ」
不本意ながらも次元のセリフに顔を真っ赤にしてしまい腕を振りほどくつもりだったのを止め、暫く次元に寄り添い次元の温もりに包まれていた
「あったかいなぁ…次元は」
次元に抱きしめられながらモゾモゾと顔を上げれば次元と視線がぶつかり どちらからともなく唇を寄せあった
俺の唇が暖かいのに対し次元の唇は冷え始めていて、その唇を温めてあげたくなり俺から積極的に唇を交えていく
最初はついばむ様に上唇と下唇をそれぞれ交互に口付けていき次元の唇を温めていく
温もりを取り戻してきた次元の唇を舌で舐めると少し次元が口を開け
その中へ舌を入れていき口の中を舐めていく
歯列をなぞっていけば隙間をみつけ、そこから舌を侵入させて次元の口の中を舐め回す
充分舐めて次元の口の中も温かくなったのでソロソロと舌を引っ込めようとしたら次元が俺の舌を甘く噛んで阻止してきた
「っん…」
突然舌を噛まれて驚き、舌を引き抜こうと舌を動かすが、次元はそれを許さず俺の舌を噛んでくる
「んっんん」
抜こうとしていると、次元の口の中にまだ残っている俺の舌先に舌を絡め舐め回してきた
「んぅっっぅ」
次元の噛んでる力が少し緩まり、その隙にと急いで舌を引き抜いていけば次元の上と下の歯の間を擦りながらスルスルと通り抜けていく
舌先が抜けかけた時、次元がまたもや歯で俺の舌を噛んできた
「っっっ」
俺の舌先を噛みながら器用に歯を左右に動かし刺激してくる
「んっぅ……ん」
漸く舌を解放してもらえて唇を離せば吐息が白くなって2人の間に浮かび上がる
「ルパン」
「…ん?」
普通に声を出したつもりだったが、甘い刺激を受けていたせいで少し鼻にかかった声になってしまっていた
恥ずかしくて顔をうつ向けるが、すぐに顎を取られ上に向けさせられて今度は次元から唇を寄せてくる
「…ぅ……ん」
次元の唇と舌の動きが甘い痺れとなり
躰中がそれに酔い始め
次元を求めて疼き始める
「もっ……早くッっ帰りたい……」
次元にしがみつき感じている躰を次元に擦り付けながら囁くと
「ああ、俺もだ」
次元が俺の手を握りしめて、足早にアジトへと向かい始める
アジトに着き、玄関のドアを閉めると
いきなり次元に唇を奪われた
舌を絡め合いながら俺が次元のネクタイを外しに掛かると
次元も早く邪魔なものを剥ぎ取ろうと、俺のジャケットを脱がせて床に落としながらベッドルームへと歩みを進める
ベッドルームのドアを開ける頃には、お互い何もかもを脱ぎ捨てて裸で抱きしめ合っていた
こんなに長い間、何度も躰を合わせあっているのに
こんなに早急に欲しがるなんて……
ちょっとおかしくなって、クスクス笑っていると次元が俺の両頬に手を添えて顔を包んで覗き込んでくる
「どうした?ルパン」
「んふふ。いつも抱き合ってるのに、こんなに欲しがるなんてって、思ってな」
「俺はいつでもお前が欲しいぜ」
唇を奪われ深く舌を絡められ
「んんッっぅっ」
立っていれない程感じてしまった俺の躰を次元がソッとベッドに横たえてくれた
「んッっぁ……」
シーツが肌に触れるだけでも感じてしまって、簡単に声が零れる
恥ずかしかったが、シーツの冷たさが火照った躰には気持ち良くて、微かに躰をシーツに擦り付けながら次元を待つ
しかし、すぐに躰を交えたいのに次元は何もしてこない
不思議に思い次元に視線を向けると、俺の姿を眺めていた
「あっン……次ッ…元?」
声を掛けると、やっとベッドへと上り俺を抱きしめて上半身を舐め始める
「あっッ次元……」
俺は、ソッと次元自身に手を添えた
すると、今度は秘孔の入口に指が添えられる
「ッンっ次元…も…大丈夫ッだから」
急かす俺に
「準備は必要だろ」と言って秘孔のナカへ指を1本入れて柔々と刺激してくる
「ぁあっッ早っくッ…来てっ次元が……欲しい…」
我慢出来ずに懇願すると、指を抜かれ次元自身が入口に宛がわれ、内襞を擦り上げながら入ってくる
「あああああっ…」
待ちに待った刺激に躰を弓反らせれば
無防備となった喉元にチクリと痛みが走る
その痛みさえも腰に甘い痺れをもたらした
「ッイい…気持ちっいいよッ」
ナカの弱い場所を擦られ気持ち善すぎて感嘆の声を上げると次元が嬉しそうに微笑んで、その場所を攻め立ててくる
「ぁっあぁっッ凄いッ」
次元も俺のことを凄く欲しがっていてくれたことが躰を交えることにより、次元の熱を直に体内に感じて伝わってくる
そのことが嬉しくて微笑んでいると、俺の躰も次元の熱に反応し始めていく
それを見られたくなくて、次元の視界から消そうと両手で俺自身を隠すと
「隠すなよ、お前の全てが見てぇんだ」
両手を捕まれて阻止された
「んんっッ見るなよ」
「いいじゃねぇかよ、見せろよ」
乳首を甘噛みされナカを擦られれば鈴口がヒクつきジンワリと滴が滲み出る
そこへ次元が指を絡め扱き始める
クチュクチュと先走りで卑猥な音が聞こえ始めればナカを擦り上げるスピードも加速して俺を追いつめていく
「あっっ次元…俺、イッちゃいっそう」
「先にイッていいぞ」
「いヤぁっッ」
「どうした?」
頬を甘く噛まれながら聞かれて益々躰に甘い痺れが走る
「あっやだぁ」
次元の唇に手を置いて噛まれないように阻止していたら今度は指を甘く噛まれた
「次っげ……ン…」
「ん?」
「ヤだぁッ」
「どうした?やだやだじゃ判んねぇぞ」
「次元と……一緒にっイきッたい…」
「じゃぁ、一緒にイこうか」
指を咥えられ腰を打ち付けられて
あられもない声を出して喘げば、そこばかりを執拗に攻めてくる
「ひっッぃっい…イイっッ…ぃッ…いくぅぅ」
俺は叫びながらイッてしまっていた…………
が、
次元は腰の動きを止めず
尚も、俺の感じる場所を狙って激しく擦り上げてくる
「ァッっはっぅッ……んっッくっァッ……次元ッごめ…」
「どうした?」
「俺、先っ…イッちゃって…」
「気持ち善かったんだろ、別に構わねぇよ」
「でもッ、一緒にッイきたかっ…たのに、、」
ちょっと膨れっ面で呟くと
「じゃぁ、今度は一緒にイこうな」
耳に優しくキスをされて囁かれた
「…ぅ…ん」
急に恥ずかしくなって、顔をうつ向かせれば次元が覗き込んで来て、視線とぶつかる
俺は照れ隠しで一応笑顔を作ってみせるが、上手く笑えてるのかは自分では判らなかった
「恥ずかしがってんのか?」
照れ隠ししていることがバレていて、益々恥ずかしくなりボンっと顔を赤く染めてしまった俺を次元が優しく抱きしめてくる
「可愛いな、ルパンは」
「可愛くねぇよ」
「いいや、可愛い」
顔中に優しくキスをされて囁かれた
「もっ…判ったから、それ以上…言わないで」
恥ずかし過ぎて顔も見れないくらい限界なのに次元は止めてくれず
更に、「可愛い」と囁きながら腰を動かし俺のナカを擦り始める
「ぁっ次元…」
気持ち善くて名前を呼べば唇にキスをされた
何度も腰を激しく動かされてナカを擦られていけば、また気持ち善い処を次元自身で掠められて
「ァッ……当たっちゃう」
思わず言ってしまったその場所を次元が狙って擦り上げてくる
「やっぁあ…それっ当たっちゃうからッ…やぁ」
そう言ってるのに止めてくれなくて
到頭、感じる場所を探り当てられピンポイントにそこばかりを攻めてくる
「ァッあっ、当たってるぅ…それ……ソレっ、当たってるからぁッ」
止めてという意味合いを込めて言ってるのに次元は止めてくれない
「イッちゃう、、また…イちゃうから…それ、ダメ」
しかし、次元は俺の腰を抱き、その場所ばかりを掻き混ぜ始める
「いやっ、次元…イっちゃうから、ヤメっ」
「大丈夫、俺ももうイきそうだから。一緒にイこうな」
「ァッ…ぅん、うん…一緒にッっ…次元ッ」
名前を呼んだと同時に腰に甘い痺れが走り、大量の滴を撒き散らす
その途端、俺のナカにも熱いモノが流れ込んで来て、次元もイったのが判った
「ルパン」
「…次元」
お互いの名前を呼び合い、見つめ合った
ナカに入ってる次元が気持ち善くて、まだ離れたくなくて次元の腰に足を絡めれば
「判ってるよ」
次元の腹で俺自身を擦られて腰が震える
「あっッ気持ちイイよ、次元」
「ああ、俺もだ」
2人の躰で押し潰されながら刺激されている俺自身からは、もう先走りとは呼べないほどの濃密な滴が溢れ出し、俺の躰も次元の躰も濡らしていく
「気持ちッイイ…」
「2人でもっと気持ち善くなろうな」
両足を高く掲げられズンと最奥を狙って次元が腰を叩きつけてくる
パンと肌と肌がぶつかり合う音を連続して響かせながら、深く強く次元自身がナカへと打ち付けられて快感に支配されていく
「イイッっ次元っっ」
俺のナカで暴れる次元に翻弄され俺は何度も熱を散らしていった
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余談
俺達の着ていた物で埋めつくされていた床は、次元と肌を交えている間に帰って来た五右ェ門によって拾い集められていて
情事後、脱ぎ散らかした服を拾いにベッドルームから出た俺と次元はソファーに座っていた五右ェ門に
「お主達、脱皮しながら家の中を歩くでない」
と、怒られたのだった
―終わり―
たまには、次元とルパンのイチャラブも良いかな?と思い書いてみました
メリクリパーティーだしね